転職時の中途採用面接者がこれだけは守りたい服装マナー

皆さんは面接のとき、どういった格好で参加するべきか、
悩んだことはありませんか?
格好一つで評価が上がることも下がることもあります。
転職で最低限守りたいルールから、面接においての基礎になる考え方までご説明いたします。
20代、30代、40代と世代によっても違いますが、
まずは基本を押さえましょう。
INDEX
1.服装で意識するべき3つの観点
面接に臨む前に、
面接対策として、面接をビデオや携帯で撮影し、
自分が面接官にどう見えているのかテストする研修をよくします。
その中で、体験してもらうのですが、
スーツの着こなし方や、ネクタイの締め方や色を変えてもらいます。
そうすると、話している内容は変わらなくても、
大きく印象が変わります。
見た目の与える影響は非常に大きいのです。
もし自分が面接官だったらどう感じるかについてを、
第三者目線で考えるだけでも、改善点がいくつも見つかるかもしれません。
ここでは具体的にはどういった点を注意するべきなのか、
3点のポイントを上げてみました。
①流行にとらわれず、どの世代にも受け入れられる服装を心がける
流行を取り入れられる能力は非常に重要です。
ですが、面接官が流行を取り入れているかは、
分りません。
アパレル系の面接で、あえて、自己表現をして臨むなど、戦略をもって望む場合は別です。
ここでは「無難に」をおすすめします。
服装のルールに乗って自分の情報を正確に伝えることをしてください。
例えば、ジャケパンを着る人がいない職場の場合、
面接でジャケパンを着てきただけで、マナー違反ということにも、
なりかねないのです。
2次、3次と進むにつれて、会社の事情も分かってきたタイミングで、
服装を合わせていけるとより効果的です。
挑戦してみてください。
②健康的な印象をもってもらう
意外と転職者からすると、盲点かもしれません。
「この人は健康的な方なのか?」という点は意外と見ています。
今までの入院歴や、過去の勤務状態をヒアリングする中で、
状況を把握するケースもありますが、
顔色や、喋る姿勢から感じます。
そこで男女共に共通するのが、
シャツの色や、ネクタイの色です。
パーソナルカラーというものがあり、
自分にあったパーソナルカラーを理解して、
顔の周りに似合う色を使うことで、
顔の血色を良く見せたり、肌つやが良く見えたり、
印象が変わったりします。
自分のパーソナルカラーがわかると、
同じタイプのモデルさんや俳優さんを見て参考にすることも出来るので、
非常におすすめです。
③見た目から清潔感を感じてもらう
面接官の見ているポイントでもある、
お客様先に行ったときに不快感を与えないか、
という点で重要になるポイントです。
例えば、シャツやスーツがしわだらけではないかとか、
鞄や靴が汚れてないかなど、
気を付けていれば直せる箇所は目に付きます。
ぜひ、皆さんも面接参加時の持ち物や格好について、
一度見直してみてください。
また、周りの意見を聞くことも非常に大事です。
例えば、スーツ屋で試着をすることをおすすめしてます。
今のスーツに比べて、自分がどう印象変わるのか、
見てもらうと、今のスーツの改善しなくてはいけないことがわかります。
買い替えてくださいということではなく、
見た目が変わるとどう変わるのかを感じてもらえれば幸いです。
スーツの面接で重要な点は
「前職で働いていた格好」や「センスが高くおしゃれに着こなしているか」、
「自己表現出来ているのか」ではありません。
お客様(今回でいう面接という場)の求められているドレスコードを理解し、
求められた格好で参加出来るかを見ています。
社会人としての最低限のルールを守り、評価を下げないことをまずは徹底してみてください。
最初はとにかく、できる限り相手が違和感を与えない格好をしましょう。
2.忙しくてそれどころではない人のための最低限押さえたい3つのポイント
①ジャケットもしくは襟付きのシャツ着用は必須
私服で参加と聞くと、いつも通りと考えることもありますが、
先ほども述べた通り、無難で行くことは非常に大事です。
ですので、あくまでオフィスカジュアル(ビジネスカジュアル)を、
配慮して洋服を選びましょう。
②面接に集中できる格好を選びましょう
あまりに奇抜な格好をしていると、
自分の伝えたいことではないことで印象付けてしまいます。
過去に実際に合った話ですが、
好きなバンドTシャツを着て面接に参加した方が、
最初の質問が「バンドとか好きなんですか?」から始まり、
面接の最中、終始バンドについての会話で終わってしまったそうです。
しっかりとコミュニケーションが取れる方だったので、
そこで意気投合して、次の選考には進みましたが、
次の選考で過去の実績を質問され、採用お見送りになったとおっしゃってました。
1次で仕事内容について正確に話が出来ていれば、
対策が打てる情報を仕入れられたかもしれないと後悔してました。
やはり面接は、過去の実績を評価してもらい、
今後活躍できるかをアピールする場です。
面接の会話に集中できる格好をしましょう。
③社風や、職種を配慮した格好をしましょう
「君の私服がいいから採用する!」という会話は聞いたことがまだありません。
いらっしゃるのかもしれませんが、
そう上手くいくことも多くないと思いますので、
しっかりと企業対策をして、採用サイトや、ホームページで、
先輩社員の格好をみて対策を考えましょう。
3.面接参加する男性のきこなし12のチェックポイント
①スーツの色選び
黒・紺・グレー(明るすぎないもの)などで生地は無地か、
できるだけ目立たない柄のものが無難です。
20代後半以降の年齢だと、リクルートスーツは避けましょう。
スーツの作りと、人柄が合わないことと、10年前後スーツを変えてないことに違和感が出てきます。
②サイズ
当然ぴったりのものを選んでください。
久しぶりに来たスーツで体型に合わない場合は仕立て屋でサイズを測りなおしてもらうのもいいでしょう。
③ボタン
よく間違えている方がいるので、要注意です。
三つボタンなら真ん中のみ、二つボタンなら上だけ止めてください。
④サイドポケット
ポケットのフラップ(ベロ、フタと呼ばれることもあります)は、
晴れの日は中、雨の日は出すのが正しいと言われています。
少なくとも出すなら両方出す、しまうなら両方しまうということを意識しましょう。
⑤ワイシャツ
白が基本です。ストライプやエリだけ色の違うものもありおしゃれかもしれませんが、
まずは社風を判断して選びましょう。
⑥袖口
ワイシャツの袖口は、汚れが目立つことも多いので、
事前に確認しましょう。
また、スーツの袖より1.5センチ前後出るのが理想的です。
自分に合ったサイズを着ましょう。
最近では袖口のボタンにカフスをしることもありますが、
最初の面接では無難にボタンを留めて臨みましょう。
もちろん、業界によってはカフスも全然問題ありません。
⑦ネクタイ
色の決まりは特にありませんが、
柄の派手なものや、奇抜なものは面接時に印象を与えてしまうので、
注意が必要です。
柄についても同様で、
シンプルで一般的なものが無難です。
ですが、私の場合は営業の経験も長いので、
ネクタイはあえて会話のネタになるようなものを選んでいくようにしています。
おススメするわけではありませんが、
面接に慣れてきたら、自分らしく参加することも大事です。
その時に注意しているのは、
ネクタイの色によってスーツと合わせることが難しくなるため、
スーツや靴、ベルト、鞄など、全体で、
違和感を与えていていないかをチェックしています。
⑧ベルト
ベルトはスーツに合うもので、
靴と同じ色の革で合わせることが、
ルールになっています。
たまに違う色のものを身に着けている方がいますが、
ルールを知っている人が気にすることがあるので、
初めての面接はシンプルなもので同じ革色で統一させましょう。
ボロボロになっていたり、バックルがインパクトがあると、
会話もそれたり、マイナス要素になりかねないので、
注意しましょう。
⑨靴下
靴下も無難で問題ありません。
業種にもよりますが、黒またはスーツと同じ色に揃えましょう。
同じ色に揃えておけば、文句は言われないはずです。
➉靴
黒か茶色が無難でしょう。
明るい茶色や先のとがった革靴もおしゃれですが、
ご年齢が上の方や、新卒を見慣れている方からすると、
気になるかもしれません。
また、汚れや、傷には気をつけましょう。
事前に必ず面接前に靴磨きできれいにしてから臨みましょう。
また、磨いても直らない場合は、修理もしくは買い替えを検討しましょう。
⑪時計
時計はつけている方が印象がいいです。
時代が変わって、携帯電話で時間を確認する人も増えましたが、
お客様先で携帯を出すことをマナー違反と考えてる会社も多く、
社会人として時計をつけておくことを、
常識と考える企業も多くありますので、
普段、時計をつけない方も面接時は、つけることを検討しましょう。
革のバンドや、シンプルなシルバーで、
派手すぎないものにしましょう。
⑫かばん
靴、ベルトと同じ色の革で用意できていれば、いいでしょう。
最近では、ナイロンやリュック型のバックも流行してますが、
第二新卒扱いの場合は、新人らしいかばんの方が印象がいいでしょう。
それを理由に落とすことはないと思いますが、
印象を悪くする人事もいることが考えられます。
4.私服で選考参加を依頼する企業の傾向と理由
私が過去に聞いたことのある経験値でしかありませんが、
業界は、インターネットや、サービス業、アパレル関連、
もしくは広告、WEB広告、出版社、マスコミ、クリエイティブ系の企業が多いです。
職種ですと、編集・ライター、店舗スタッフ、
プロデューサー職、ディレクター職、デザイナーなど
業務も私服で行う業界や企業に多い傾向があります。
ではなぜ、企業は私服での面接を参加することを希望するのでしょうか。
理由として、「社風に合うかを判断しやすいから」ではないでしょうか。
実際に採用担当者からお話を聞くと、
「ファッションセンスを見ることで、普段の思考性も判断しやすいから」
「私服で来てもらった方が自分らしく、リラックスして会話出来るから」
といった意見が非常に多かったです。
ということは私服での選考はいつも通りの私服で行くことも方法ではありますが、
意中の会社の社風を理解し、私服選びも考慮して行うことで評価を上げることが出来そうです。
ぜひ、企業研究するさいにそういった点も見てみるといいと思います。。
5.男性のやってはいけないNGポイント
①髪型
髪型は理想は一度髪を美容室、もしくは理容室で切りに行って、
準備するのがいいでしょう。
とはいえ忙しい中で、選考参加するケースもあると思いますので、
相手に不快感や違和感を与えない髪型にセットして臨むことをおすすめします。
第一印象で評価を大きく左右するため、男性は特に押さえておいてください。
髪の色も極端に明るすぎるのは良い印象を与えにくいです。
髪型のこだわりも大事ですが、面接でしっかり中身を評価してもらうためにも、
準備しましょう。
②ヒゲ
業界や、その人ご自身の経験にもよりますが、
ヒゲは剃った方が無難です。
いまでこそ、そこまで言われませんが、
昔からサラリーマンはヒゲを剃る文化でここまでいらっしゃった方には、
受け入れてもらいにくいです。
③眉毛
眉毛も美容室や、理容室で整えてもらうのがいいでしょう。
面接に行く旨を伝えてもプロなので、
配慮して整えてくれるはずです。
たまにいらっしゃる方で、
細く整えている方もいますが、
好印象にはつながりにくいでしょう。
そういわれても伸ばすには時間がないという方もいるかもしれませんが、
相手に与える印象を和らげる意味でもゆっくり話をしたり、
笑顔を意識してみるといいでしょう。
④顔色・お肌
目の下のクマや、肌の手入れなど、
不健康な印象を持たれそうなことは対策をしておきましょう。
例えば、面接前日は温かいタオルで目の疲れを取ってみたり、
しっかり睡眠取ることも大事です。
面接時間に合わせて起きる時間を変えることも重要です。
浮腫みが顔に出て、印象を悪くしかねないです。
日頃から肌の調子を整えるスキンケアをしたり、マッサージをするなどして、
健康的な部分を見た目からも感じてもらえるように対策しておきましょう。
⑤喫煙
面接直前に煙草を吸った方は部屋に入ったタイミングで大体わかります。
私が非喫煙者だからということもありますが、
喫煙に対していいイメージを持っていない経営者もいることもあるので、
細心の注意をしましょう。
喫煙する場合は時間に余裕をもって、直前は避けましょう。
⑥香水
香水の香りは好き嫌いがあるため、自分が気にいっている香りだからといって、
面接の場でつけていくことはあまりおすすめしません。
どうしてもつけたい場合は、ウエストや、足首など、ほのかにかおる程度の場所にとどめておきましょう。
⑦体臭・口臭
これも意外と思われるかもしれませんが、
面接をたくさんしていると、歯を磨いてない人はすぐにわかります。
必ず歯は磨いて参加しましょう。
また、体臭の対策としては、無臭のデオドラントスプレーをしてもいいでしょう。
清潔感を感じてもらうためにも準備をしっかりしましょう。
⑧アクセサリー
アクセサリーは外して臨みましょう。
社風がわからない中で自己表現のし過ぎは危険です。
結婚指輪はそのままつけて臨んで問題ありません。
6.番外編:季節ごとの面接時服装ルール
①夏のクールビズ
夏場、暑い日だと40度近くなることも多くなりました。
だからと言って、
国が推奨しているクールビズを面接時にするのは気をつけましょう。
少しおかしな話ではありますが、
クールビズは未だに賛否が分かれています。
ノーネクタイ、ノージャケット、ポロシャツなど、
会社によってもルールが違います。
ですので、事前にクールビズで来社することを指定された場合を除き、
男性の場合はスーツ(ジャケット)とネクタイをしていくことをおすすめします。
ジャケット着用で面接に伺い、
脱ぐように指示されるまで着続けるというのが、
暗黙のルールになっているところもあります。
特に男性は気をつけましょう。
②冬場はコートの扱いは採点ポイントです。
冬場で寒い日にはコートを着る方も多いと思います。
このコートの扱いで選考の印象を変えてしまうことがありますので、
その点をご紹介しようと思います。
・建物の入り口
コートは建物の入り口に入る前に脱ぐことがマナーとなっています。
館内で着ているというのはビジネスするうえであまりよくないので、
館内に入る前にコートは脱ぎ、手にもって入館しましょう。
・面接中
コートをハンガーやコート掛けにかけるよう指示があった場合には、
素直に応じて構いません。
そういったものがなかった場合は、座席が空いていた場合は、
空いている席に背もたれに畳んでかけたり、
カバンの上に置くことがいいとされています。
自分の背もたれにかけたりもしますが、
背もたれにハンガーのように広げてかけるのはやめましょう。
・退出時
面接が終わったからと言って、
館内でコートを着ることはやめましょう。
面接官から声をかけてもらって、
「外が寒いので気にせず着てください」等の一声かけてもらった場合は、
お礼を伝えて、着てしまっても問題ありません。
暗黙のルールとしては、
その着てくださいというものも断り続けていることが、
正しいと思っている方もいますので、注意が必要です。
③雨の日の傘について
傘は忘れる人が本当に多いです。
面接の緊張の場から解放されて、
いち早く外に出たいという気持ちからでしょうか。
再度受付で担当者を呼ぶこともいい印象を与えないので、
折り畳み傘の持参をしているといいと思います。
絶対に忘れない自信があれば問題ありません
7.最後に
いかがでしたでしょうか。
細かくみていくときりがありませんが、
忙しくて大変な方も、
少なくとも男性は清潔感を意識して、
対策してみてください。
今まで何人も面談させてもらってますが、
内定がなかなか取れなかった方も、
服装の第一印象を変えただけで、
印象が変わり、面接で内定まで突然行けるようになったこともあります。
騙されたと思って面接用の服装と髪型など準備して、
万全の態勢で臨みましょう。