謙譲語、尊敬語、丁寧語、日本語って難しい。ビジネスマナーとしても役立つ、ちゃんとした大人になるために日本語を知っておこう。

日本語には、同じ言葉でも相手によって表現を変えるため様々な言い方が存在します。特に敬語は謙譲語・尊敬語・丁寧語があり、使い方を間違えるとダメージが大きいのです。
私も、社会人になってから長いですが、イマイチわかっていない部分がたくさんありあます。
某、新聞社の広告で「また、御社と弊社を間違えた」というフレーズがあります。
さすがに御社と弊社は間違えませんが、改めて、謙譲語・尊敬語・丁寧語を確認して、使い分けられる大人になるために勉強したいと思います。
INDEX
1.謙譲語は自分を下げて相手を立てる!
謙譲語は相手よりも自分が下ですよということを示す言葉遣いです。自分の行動等に対して用いる言葉です。
ビジネスシーンで使うことが多い言葉を謙譲語に変換してみましょう。
言う→申す・申し上げる
行く→伺う
来る→参る
見る→拝見する
聞く→伺う
待つ→お待ちする
読む→拝読
わかる→かしこまる・承知する
このように、自分が行う行為に対して利用する言葉が謙譲語です。ちなみに、「自分の会社」は「弊社」となりますが、これも謙譲語です。
2.尊敬語は相手を立てる時につかう!
弊社に対して、相手の会社を御社と言うわけですが、この御社は尊敬語です。
尊敬語は、相手に敬意を示し、相手を立てるために使う言葉です。
謙譲語と同じくビジネスシーンで使うことが多い言葉を謙譲語に変換してみましょう。
言う→おっしゃる・言われる
行く→いらっしゃる
来る→いらっしゃる・おいでになる
見る→ご覧になる
聞く→お聞きになる
待つ→お待ちになる・お待ちくださる
読む→お読みになる
わかる→ご理解いただく・おわかりになる
尊敬語は相手の行動に対して用いる言葉です。求人先企業の行動に対しては「尊敬語」を用いてくださいね。
3.丁寧語は万人に丁寧に接する言葉
丁寧語は謙譲語や尊敬語のように、自分の行動・相手の行動といった縛りがありません。
聞いている人に対して丁寧に話す際に用いられる言葉です。
先の2つと同様に、ビジネスシーンで使うことが多い言葉を丁寧語に変換してみましょう。
言う→言います
行く→行きます
来る→来ます
見る→見ます
待つ→待ちます
読む→読みます
わかる→わかりました
初対面の人と話す時などは、丁寧語を用いて話すことが多いのではないでしょうか?
4.美化語やクッション言葉も覚えておきましょう。
(1)美化語とは
美化語は、尊敬語や丁寧語の変換でも登場していますが、「お」や「ご」を加えて丁寧に表現したり、言葉を言い換えて丁寧に伝える言葉です。
-美化語のポイント―
なんでもかんでも「お」や「ご」を付ければ良いというわけではありません。美化語のポイントは以下の2つです。
・「お」や「ご」を外した時に、別の言葉になってしまわないこと
・「お」や「ご」を外しても意味が通じること
また、カタカナに「お」や「ご」を付けるということは基本的にはしません。お紅茶とは言っても、おコーヒーとは言わないですよね。「お」や「ご」を付けることで、不自然に感じてしまう言葉には使わないようにしましょう。
ちなみに、言葉を言い換える美化語にはごはんやお冷、お手洗いなどの事です。
-クッション言葉のポイント―
クッション言葉は、ビジネスでも使用される場面が多いです。何かを依頼する際や、断る際に用いることが多いです。「あいにくですが」や「お手数ですが」など、用件の前に使う言葉をクッション言葉と言います。
例えば、飲み会などに誘われた時に「予定があるので参加できません」と返すよりも、
「あいにくですが、その日は予定が入っておりまして・・・・」とクッション言葉を加えることで、やわらかい印象を与えることが出来ます。
クッション言葉の一例
5.間違えやすい言葉もご紹介!!
せっかくなのでビジネスの場面で間違えやすい敬語をいくつかご紹介しておきます。
正しい表現も併せて記載しておきますので、正しい表現を覚えてくださいね。
「しばらくぶり」や「ご苦労様」は自分よりの下の立場の相手に対して使う表現となります。
役不足は、自分の能力に対して与えられた業務は満足できない!という意味になってしまいます。自分の能力が足りないと思う場合には、力不足という表現を用いてくださいね。
まとめ
日本語の中でも丁寧語は本当に種類が多く難しいです。話す相手に敬意を示すためにも
正しい敬語を理解しておくことは大切です。とはいえ、間違えたまま定着してしまっている言葉も世にはたくさんあります。できるだけ、正しい敬語を使えるように努力していきましょう。