就職活動の時に、留学経験があった方が良い?

学生時代などに経験した留学は就職活動に有利なのでしょうか?
もちろんアピールポイントとなる留学経験ですが、就職活動における留学経験はさほど重要な選考基準ではないかもしれません。
1.留学経験は趣味と同じ?
留学経験があったと聞くと、スゴイことのように感じます。留学イコール、カッコいいというイメージがあり、何となく羨望の眼差しで見てしまいがち。
そんな雰囲気があるので、留学経験のある人も、自信をもってアピールしたくなりますよね。
ですが企業の考えは違います。趣味や特技のように話のタネ程度で、重要ではないと考えている企業がほどんとなのです。
企業側としては、自社に対しての熱意を重要視しています。つまり面接で必ずある志望動機。これが肝心なのであって、留学経験は、特別有利にはたらく材料にはならないのです。
2.なんで重要視してくれないの?
今の時代、お金さえあれば、留学ができてしまうのが現状なのです。
昔は頭の良い人や、何かに秀でている人が、留学する場合がほとんどだったので、留学が珍しく高いハードルでした。
そんな時代では、留学が有利に働く場合があったでしょう。
しかし、海外との行き来が盛んになっている今は、留学も簡単にできるようになりました。そのため有利に働く材料とはならないのです。
3.どんなことを求めているの?
企業側が求めていること、それは学生時代になにをやってきたのか。自分で考え判断し、行動してきたこと、その経験を求めています。
どんな目的意識をもって、何を行ってきたのかが重要です。言われたことをやってきたのでは、何のアピールにもなりません。言われたことなら、誰でもできる、できて当たり前だからです。
海外留学は、ほとんどの場合、斡旋業者がすべてお膳立てをしてくれます。
寝泊りする場所や入学手続き、渡航に関してのありとあらゆる準備を代行してくれるのです。
業者が敷いてくれたレールに乗っていれば、授業を受けることができ、単位を取得、卒業することができるでしょう。
これでは受け身の状態となってしまい、自分自身で何をしてきたのかが、企業には見えないのです。
3.留学経験を有利にするには?
企業側は、どんな強みを持っているのか、知りたいと思っています。
活躍してくれる人が必要なのであって、留学経験のある人が必要なのではないのです。
そのため、ただ単に「留学していました」では、何のインパクトも与えられません。
留学経験をアピールしたいのであれば、海外で何を行ってきたのか、しっかり話せるようにしましょう。
留学したことで、何を考えて何を得たのか、どんなことを行って、どう成長してきたのかをアピールする必要があります。