履歴書には手書きの熱意が必要・・・という落とし穴

近年、就職活動で提出する履歴書はパソコンで作成している方がほとんどです。
しかし、手書きの方が熱意が伝わるのでは?と考えて手書きの履歴書を提出しようと考えている方もいらっしゃうでしょう。
手書きの履歴書とパソコンで作成した履歴書、どちらの方が就職活動に有利なのでしょうか?
1.手書きでないと熱意が伝わらないという思い込み
就活者を悩ませる「履歴書の手描き・パソコン問題」。
手書きが良い理由として挙げられるのが「時間をかけて一生懸命書き上げた熱意」です。
しかし、その熱意は本当に書類選考に有利に働いているのでしょうか。
履歴書の役割は「氏名、住所、学歴、資格などの個人情報」を採用担当者に示すことです。それらがきちんと書かれていれば、手描きかパソコンかは重要ではありません。
よほど字がきれいなら良いのですが、そうではない場合、「見づらい(読みづらい)」という印象を与え、マイナスポイントになりかねません。
パソコンで作成した履歴書で落とされるとしたら、書いてある内容が応募した会社が求める人材に合わなかったからです。熱意不足が理由ではありません。
ついでに言うと、自己PRはエントリーシートでするものなので、履歴書に事細かに書く必要はありません。履歴書には、採用担当者が求める情報だけを的確に書くと良いでしょう。
2.「どう書くか」ではなく「何を書くか」を重視する
手描きであれば市販の履歴書を買えば済みますが、パソコンだと履歴書の体裁から考えなければいけないので大変だと思われるかもしれません。
現在では、ネット上に履歴書のテンプレートが多く出回っています。「履歴書テンプレート」で検索してみてください。
たくさんのテンプレートが出てくるので、その中から自分にあったものを入手しましょう。
手書きですと、清書をしたり、書き損じを直したりといった作業によって、1枚書き上げるのに1時間近くかかることもあるでしょう。
パソコンであれば、一度作ってしまえば、提出企業に合わせて多少書き直す欄があったとしても、5分もあれば十分です。
単純計算で、手間を12分の1に減らすことができます。
また、市販の履歴書だと体裁が決まっているため、自分が書きたい項目が狭くて書ききれないことがあります。
パソコンであれば、テンプレートはワードなどのソフトで作られているものが多いので、記入欄の大きさなどを変更することができます。
自分なりにカスタマイズすることで、より見やすい履歴書を作成することも可能なのです。
3.周りの目は気にせず、効率よく就活を進めよう
周りの友達はみんな手書きで履歴書を書いているのに、自分だけパソコンでは心配と考えてしまうかもしれません。
就活で大切なのは周りと合わせることではなく、採用担当者に的確にアピールすることです。
履歴書に求められることを理解し、効率よく就活を進めてください。