上手くいく就活は自己分析にとらわれない

就職活動では自己分析をすることが大切ですが、自己分析にとらわれすぎていてもうまくいきません。
就職活動を成功させるためには意味のある自己分析をする必要があります。
では、上手な自己分析の仕方とはどのようなものでしょうか?
1.自己分析ではわからない
あなたは自己分析のワークシートをしていますか?せっせと机の上でワークシートをやっている就活生も多いのではないでしょうか。
自分にはどんな仕事が向いているのか、どんな内容の仕事にやりがいを感じるのか、何がしたいのか、はたして机の上で自己分析するだけでわかるのでしょうか?
きっと、わからないでしょう。
仕事の向き不向きというものは、実際に様々な仕事に取り組む中でわかっていくものです。
机上のワークシートだけでは何も見つかりません。
参考にはなるでしょうが、ごく当たり前の「自分は人の役に立つ仕事をしたい」ということに気づけるのが精いっぱいでしょう。
2.深堀されることも少ない
一部には、血液型・好きな色・小さいころの夢などの質問項目がある自己分析本があります。
しかし、それらの質問はきっと無駄になるでしょう。
面接でそのような質問をされることは少ないはずです。なぜなら、面接官には他にもっともっと聞きたいことがあるから。面接官が聞きたいのは、あなたが会社にとってどのような人材になるか、会社にとってどうプラスになるかどうかを判断する為の質問です。
お友達ではないので、血液型には興味がありません。
ただ、面接での自分の得意なことは何か、どのような理由でその会社を志望したのか、などの質問にしっかりとした内容で答えて自分を売り込んでいくためには、自己分析での材料集めは大切になってくるでしょう。
3.「やりたいこと」は自己分析ではわからない
自己分析のワークシートをして「やりたいこと」探しているということは、その時点でそれは「自分のやりたいことではない」でしょう。
本当にやりたいと思っていることならば、もうすでに行動に移せていると思いませんか?
たとえば、「私は将来ピアニストになりたいけど、今まで一度もピアノを触ったことはないんだ」と言われると、すごく違和感がありますよね。
「それって本当にやりたいと思ってる?」と感じる人がほとんどでしょう
。本当に「やりたいこと」がある人は、もうすでに何かに取り組んでいて、焦って探さなくても自分で何がしたいか、今何をすべきかをわかっていることでしょう。
そうなれば、「やりたいこと」は自己分析で探すまでもありません。
学生時代に何も取り組んでいない人が、机の上のワークシートだけで自己分析をしてやりたいことが見つかったと思っても、それは一時的な感情に過ぎません。
本当に「やりたいこと」なら、自己分析で探すまでもなくもうすでに取り組んでいるはずですからね。
4.やりたいことは時に邪魔になる
更に話を加えると、就職活動で自分の夢見た「やりたいこと」は、必ずしも叶うとは限りません。
厳しいことを言うようですが、現代社会の総合職採用は、どんなことでもやるのが仕事です。
現代の日本社会には、理不尽なこともたくさんあります。下げたくない頭を下げることもあるでしょう。
あまりにも仕事に夢や理想を描きすぎると、その夢や理想が叶わなかったときのショックはとても大きいものになります。
大人になればなるほど、理想と現実の差が開くことが多いです。
大満足の会社の内定をとった「就活エリート」が、あまりにも自分のやりたいことができないことで幻滅していくという話が紹介されている、「就活エリートの迷走」という本があります。
せっかく内定をもらったなら、失敗も幻滅もしたくないと思いませんか?
そう思うならば、自分には何が向いているのか、どんなことがしたいのか、何にやりがいを感じることができるのかが定まっていないうちから先を決めつけるのはやめましょう。
決めつけることは、かえって潜在的な発展性を狭めてしまうことにもつながります。