自己紹介の作り方 〜自己㏚と自己紹介って違うの?面接官の目線からの就職・転職成功ポイントと例文~

面接の最初に自己紹介や自己PRを聞かれることは多いのではないでしょうか。
面接開始の挨拶として使われることも多く、就職活動でも転職活動でもよく聞かれている項目の1つでもあります。
これから紹介するポイントをしっかりと理解していれば、面接なんて怖くありません!
転職・就職活動の「自己紹介」のノウハウをしっかりと覚えておきましょう。
ご自身がどういった流れで答えるべきか考えるきっかになれば幸いです。
INDEX
1.自己紹介と自己PRの違い
(1)自己紹介
自己紹介とは初対面の相手に自分は何者なのかを自分自身で紹介すること、すなわち自分のことを知ってもらうきっかけづくりです。
私が求職者の方と面接対策する際は
「自己紹介はお見合いのはじめましての挨拶だと思ってください」
ということをお伝えしています。
何故かと言うと、面接の大半は、冒頭に「自己紹介をお願いします」と聞かれるので自己紹介後には30分~1時間ほどの面接時間があります。
面接官に「こんなところを聞いてみたい」、「ここをもう少し詳しく」など、深掘りをしてみたくなるような、互いの会話のきっかけづくり程度に考えるようにすればいいと思います。
例えば、
お見合いの最初の挨拶で、自分のタイプや、今まで付き合った人の話、将来の家族計画についてまでべらべらと話続けられたらどう思いますか?
きっかけ作りはおろか、驚きますし引いちゃいますよね。
(2)自己PR
自己PRとは、文字の通り相手に自分の強みをPRすること、すなわち自分がどれだけ企業に必要な存在かをアピールするのもとなります。
自己紹介と自己PRは「伝える」という部分では重なるところもありますが、基本的な趣旨としては違ってきます。
ですので、意味をよく理解しておきましょう!
2.自己紹介の準備をしっかりと行うべき3つの理由
自己紹介は自分を知ってもらうためのきっかけづくりです。
何も準備せずに自己紹介をするのは、転職・就職活動では不利になってしまう可能性があります。
自己紹介の土台を作るためにしっかりとした準備を行うべき理由を3つに分けて紹介します。
(1)自己紹介はほぼ100%聞かれる質問
問題と答えが事前に分かっているテストは、誰でもいい点数が取れると思います。
それは、しっかりとした【準備】【対策】が出来るからです。
ということは自己紹介のようにほぼ聞かれるような質問に対しては、少しのコツさえ覚えて対策をしておければ、評価が上げることが可能になります。
(2)自己紹介で面接の合否が決まるかも!
少しオーバーに聞こえるかもしれませんが、
第一印象の与える影響が大きいことは皆さん、ご存知かと思います。
最近では有名な話ですが、メラビアンの法則や、そういった類の書籍も多く出版されています。
面接官も多くの人と面談し続けています。
その中で、覚えてもらうことが非常に重要になってきます。
そこで、第一印象を良くして印象付けることが出来るのが自己紹介です。
印象を良くする会話(内容)を考え対策しておくことが必要です。
(3)自己紹介がしっかりしていると、面接の勝ちパターンが生まれる
自己紹介の完成度が高いと、毎回の面接で興味を持ってもらう箇所や、
質問される箇所が決まってきます。
上達してくると面接官の次の質問に対して返答が対策しやすくなるため、印象をよりよくすることが出来るようになります。
3.良い自己紹介にするポイント2つ
(1)自己紹介は相手に与えるファーストインプレッション
自己紹介は第一印象が命です。
話し方や表情、声の抑揚の付け方など細かい部分にまで意識を向けてみましょう。
明るい笑顔で、はきはきと話す人と
うつむきがちで、ぼそぼそと話す人とでは
どちらの方が印象良く見えるでしょうか?
前者の方を選ぶのが大半であると思います。
自己紹介は「経歴」ではなく、「第一印象」に重きを置いていることを忘れないでください!
➔自分で面接の様子を録画したり、誰かに練習に付き合ってもらって改善点を見つけて克服出来たら尚更GOOD!
(2)自己紹介は短く簡単に
冒頭からダラダラまとまりのない話をしてしまうと、面接官の興味が損なわれてしまい自己紹介後の面接にも影響が!話を掘り下げられるような要点を詰め込んでなるべく簡潔に。
時間の目安として1分以内にはまとめましょう!
➔場所によっては、自己紹介の時間を指定される場合もあります。時間ごとの自己紹介を用意しておくと尚更GOOD!
4.自己紹介を1分にまとめるメリット2つと失敗例
ここでは自己紹介を1分でまとめておくメリットを2つご紹介します。
(1)事前に準備した結論から的確に回答することが出来る
400文字の原稿1枚を読むと大体1分になると言われています。
結論、具体的エピソード、再度結論を1分でまとめて話すことが出来ると、「物事を結論から会話(説明)出来るかどうか」という点が評価されます。
ビジネスシーンでは基礎中の基礎のスキルですが、出来ない人が多いのも事実です。
この点が意識できていると、次のような失敗を事前に防ぐことが出来るようになります。
・自己紹介の話をきりなく続けてしまい、気づいたら5分以上。独壇場状態になり会話で終わったときにはすでに人事は会話を聞いていない
・自己紹介にテーマがなく、過去の経歴をただ話すだけの時間になってしまい、興味関心を抱いてもらえなかった
・アイスブレイクも兼ねて笑いを取ろうとしたが、まじめな面接官で、会話がかみ合わなくなった
(2)他の質問に対しても応用が利く
何が伝えたい会話なのか、結論を伝えてから、具体的な話をするというネタをいくつか作れていれば、
自己紹介以外の質問や、1分以上の自己紹介にも対応が可能になります。
「3分で自己紹介お願いします」
「あなたの強みは何ですか?」
といった質問に対して1分の骨組みになる回答さえ出来ていれば、
応用が利くようになります。
例えば、
・1分の自己紹介をさらにエピソードを追加した具体的な会話をする
・自己紹介を複数用意しておき、複数の自己紹介をつなげて話をする
ということが可能になります。
話す言葉を選びながら会話を進めていくと、変に長くなってしまうこともあるので、的確に面談者に伝えることが出来ます。
次の項目では、自己紹介の伝えやすい構造について紹介したいと思います。
5.転職・就職別で誰でも簡単!自己紹介の作成構造パターン
【転職】『氏名・挨拶→略歴→志望動機→締の挨拶』
例:キャリア 花子と申します。本日はお忙しい中お時間を作って頂き、ありがとうございます。(氏名・挨拶)
私は以前○○会社に×年間務めておりました。そこでは○○に力を注いできて……ました(略歴)
御社は○○で…なので、この経験が御社の○○に貢献できるのではないかと思い、エントリーさせていただきました。御社では××を活かし、○○していけたら良いなと考えております。(志望動機)
本日はどうぞよろしくお願い致します。(締めの挨拶)
【就職】『大学(学科や学部も)→氏名→学生時代の経験(部活やサークル、趣味やアルバイトなど)→意気込み→挨拶』
例:××大学××学部を専攻しております、キャリア 花子と申します。本日はよろしくお願い致します。(大学・氏名・挨拶)
私は大学生活で特に○○に力を入れており…~ました。(学生生活の経験)
このような経験を活かし、御社に○○で貢献し、○○や○○なことに挑戦したいと思っております。(意気込み)
本日は、貴重な場を設けて頂きましたありがとうございます。よろしくお願い致します。(締めの挨拶)
このように、転職と就職とでは大きく内容が異なります。
しかし、どちらも共通していえる事は「挨拶」です。面接官に、より良い印象付けにもなりますので、最初の挨拶・最後の挨拶をしっかり言いましょう。
6.自己紹介が長くなる人の対策と例文
(1)自分のキャッチコピーをつけてプレゼンする
メリットは面接官に印象付けができるということです。
特に面接参加数が多い会社の面接官に有効です。
もし、名前を憶えてもらえなかったとしても、キャッチコピーを覚えてもらえる可能性があります。
また、面接官の反応を見やすいので、そのあとの質問に対して、面接の流れを考えやすいです。
【転職】
・目標達成率120%を3年間維持した経験があります。
・夢はWEB広告業界で業界人相手に講師が出来るレベルになることです。
・私の自慢は大学野球で鍛えた接待力と野球人脈です。
・26歳から3年間30名の部下をマネジメントしてきました。
など、人事や経営者が質問したくなるような項目を会話の頭に持ってくることが非常に重要です。
【就職】
・塾のアルバイトでは、教え子を○○大学に合格した経験があります。
・資格を5つ獲得し、今は○○
・部活の大会3年連続個人1位で団体・総合も1位を取り続けてきました。
・ボランティア活動2年続けて○○という賞を頂きました。
(2)伝えたいことを一つに絞る
メリットは一つに絞ることによって、詳細を丁寧に説明出来るので、ご自身の努力を細かく伝えることが出来ます。
また、話が反れることがないので、会話の筋が通り、面接官からの次の質問が読みやすくなります。
【転職】悪い例:マネジメント20名をしながら、個人目標を200%達成しました・・・
対策:非常にいい経験ではありますが、マネジメントの話を伝えたいのか、目標達成を伝えたいのかを明確にしにくくなってしまいます。
どちらも伝えたいお気持ちはわかりますが、ここはぐっと我慢して、1つの質問に対して1つの回答をすることを心がけましょう。
【就職】悪い例:○○を専攻していた私は、~~○○を学びました。そして、サークルでは○○をしていて~~○○でした。アルバイトでは・・・
対策:何を伝えたい回答をするのか、テーマを決めるべきです。経歴をただ話す方を多く見ますが、見ればわかることですので、自己PRの場として、好印象を与えられる経験を選びましょう。
7.最後に
自己紹介についての考え方や作り方は、少しでも解決しましたでしょうか?
繰り返しになりますが、自己紹介の印象は非常に大切です。
しっかりと対策をし、皆さんが意中の企業で、活躍するために、準備万端臨めるきっかけになれば幸いです。
皆さんに良い結果が出ること、こころよりお祈りしております!