2018.01.31
就職・転職事前対策・準備

未経験からエンジニアに転職するときに知っておきたいこと

今ある仕事の多くは人工知能(AI)やロボットなどに取って代わるだろうと言われている今、思い切って未経験から将来性のありそうなエンジニアに転職したい!

と思う方もいるのではないでしょうか。

 

エンジニアは、工学・理学などの専門知識を持ち、それを活かして製品やサービス、システムなどを設計・開発・製造する技術者のこと。

その多くは大学や専門学校でその分野を修めた者を採用しており、未経験者の入る余地はほとんどないと言っていいでしょう。

ここでは、求人募集が多く、未経験でも転職のしやすい情報分野の技術者、システムエンジニア(SE、エスイー)への転職についてご紹介します。

SEって何をする仕事?

日本において、システムエンジニアは、情報システムに関わる技術職のこと。

中でも、その仕様(仕組み)を決める人を指します。

 

例えば、インターネット経由で買い物をするサービス。

 

①実際にあるスーパーマーケットに行って

②カゴに商品を入れて

③財布からお金を出し、支払って購入する

という「買い物」という現実の一連の行為を

①スーパーマーケットのWebサイトを閲覧し

②商品の購入ボタンを押し

③クレジットカードなどの支払い方法を選択して決済する

と置き換えられています。

この置き換えの仕組みを、システムの仕様として決め、出資者の顧客に提案するのがSEの仕事なのです。

SEは、企業やプロジェクトによって、作業や役割ごとに細かく分類したり別の呼び方をしたりすることもありますが、「情報システム」という仕組みを定義し、それを維持し続ける役割を担うことは変わりません。

 

SEと区別して説明されるのが、プログラマです。

プログラマは、SEが決めた仕様を元にシステムを動かすプログラムを作ります。

SEは、仕様書を作ることでプログラマと顧客(システムオーナー)との橋渡しをします。

 

レストランでイメージしてみましょう。

SEは、お客さんの注文をとって料理を給仕するフロアスタッフ。

プログラマは、調理をするホールスタッフ。

フロアスタッフは客に「アレルギーはありませんか?」と確認した上で、その注文をホールスタッフに伝えます。

ホールスタッフが注文した通りの料理を作ったら、ホールスタッフは客に給仕します。

優秀なフロアスタッフであれば、客におすすめ料理の話をしたり、客からの料理の質問を返したりするでしょう。

客にアレルギーがあれば、それを把握し、ホールスタッフに料理を、そのお客用に手を加えるように依頼するでしょう。

 

同じように、SEは顧客にシステムを提供する上での要望を確認し、その注文をプログラマに仕様書として伝えます。

プログラマは注文通りのプログラムを作り、SEは出来上がったプログラムが仕様書通りになっているかを確認し、顧客にシステムを提供します。

 

なお、レストランによってフロアスタッフがホールスタッフを兼ねることがあるように、企業によってはSEがプログラマの役割を兼ねることもあります。

 

多くのエンジニア職がレストランでいうところの「調理」という専門性が問われるのに対し、システムエンジニアは「調理をしなくてもいい」という性質があるため、未経験者に優しい仕事なのです。

SEに向いている人・向いていない人

SEに向いている人は、IT(情報技術)が好きな人です。

タブレットやスマートフォン、ゲーム機をずっと触っていられる!

新しいテクノロジー、AIやロボットについて一日中、検索して調べていられる!

という方は非常に向いています。

フロアスタッフになるとき「料理が好き!」という気持ちがあれば、後からメニューのラインナップや注文の取り方を覚えられる、という理屈と同じです。

SEも「ITが好き!」という気持ちがあれば、後からSEに必要なITスキル・知識やノウハウはついてきます。

 

また、ガンガン出世したい!と思う女性にもおすすめです。

他業界に比べてIT業界は成立が新しいため、性差による仕事の区別は見られません。

 

数学などの理系科目が苦手だった人は、IT知識の習得で難しいと感じる場面はあるかもしれませんが、SEの仕事で日々、難しい数式を解くなんてことはないので、文系理系の選択も向き不向きには関係ないといっていいでしょう。

 

ただ、SEってかっこいいかも…といったイメージ先行で、SE転職を考える場合は、転職はできても長く続けることは難しいかもしれません。ぜひ、SEをしている友人・知人に「一番大変だった時の話をして」と苦労話を聞いてみてから、判断してみてください。

 

相手の立場を想像し、行動できる人も向いています。

顧客の目線で、顧客がわかる言葉で説明し、質問し、その要望を引き出すこと。

そして、プログラマーの目線で、プログラマーがわかるようにシステムの仕様を決めること。

一般に「コミュニケーション能力」と求人票に書かれる、最も必要とされる技術です。

前職で似たような業務をし、やりがいを感じた方はおすすめです。

 

向いていると思われた方は、続いて、転職できる可能性を見ていきましょう。

 

  • 20代である
  • 30代前後である・ITの資格がある・自宅にパソコンがあって使っている
  • 30代後半以降である・ある特定の業界知識がある

 

1)20代である

あなたが20代なら、未経験でもSEとしての転職は可能です。

 

SEに限らず、20代は企業にとって新卒採用者と同様、育成対象としてみています。

それこそ事前準備は不要、身一つでOKです。

入社後の研修とOJT(職場教育)によってトレーニングできるため、できるだけ早く転職することをお勧めします。

勿論、転職先の人材育成制度と実態を把握しておいた方がいいので、面接時に確認する以外に、先輩社員と話す機会をもらえないか、お願いしてみるとよいでしょう。

 

2)30代前後である・ITの資格がある・自宅にパソコンがあって使っている

あなたが30代前後で、条件に当てはまったら、未経験でもSEとしての転職は可能です。

 

30代の転職の場合、企業が人材育成コストを気にするため、ある程度のITの素養を示すことがポイントとなります。

IT資格にも色々あります。これから何か資格を取るという方は、知名度の高さと未経験者でも取りやすい資格としてはIPAのITパスポートをお勧めします。

 

また、パソコンの使用経験も重要です。

最近では、若い方であっても、タブレットとスマートフォンの普及からパソコンのキーボードに触ったことのない方が一定層おり、タイピング操作ができない方も見られます。

パソコン操作でできること、パソコンでやったことがあることなどを詳しくアピールするようにしましょう。

また、パソコンに限らず、ゲーム機やスマートフォンアプリの操作経験も有効です。

見たことのないデザインの画面(インターフェース)に対して、抵抗なく操作できる能力をアピールしましょう。

 

3)30代後半以降である・ある特定の業界知識がある

あなたが30代後半以降で、前職の経験から特定の業界知識がある場合、かなり厳しいですが、未経験でのSEとしての転職は可能です。

 

「SE 35歳定年説」という都市伝説が出てくるように、正直、30代後半以降の方の未経験からの転職は厳しいでしょう。

この都市伝説の裏には、仕事の厳しさに対して体力・精神力ともに限界を迎えるからというものや、その年齢だと管理職になるため、SEと呼ばれなくなるからというものもあるようです。

 

それでもSEになるという場合は前職の「業界知識」を活かすしかありません。

例えば、銀行で働いていた人が、銀行を多く顧客として抱える企業に転職する、といった場合、顧客の要望をくみ取れるSEになる可能性を秘めています。

 

未経験からSEへの転職を成功させる秘訣

適性や可能性の条件について述べましたが、未経験の場合、いきなり福利厚生や給与などの理想の待遇の職場に転職しようとするのは、かなり難しいです。

そういう人気のところは募集があっても、即戦力の経験者を求めるので、まずは未経験から脱することを優先しましょう。

あまりに期間が短すぎると、業務経験として見てもらえないので、最低でも1年、できれば3年程度、経験することが望ましいです。

 

あなたがもし、未経験から将来性のある会社を見つけたいと思うのなら、のITに関するイベント、セミナーに参加することをおすすめします。

そこで知人・友人を作り、情報収集しましょう。

SEの多くは、情報収集のため、何かしらのITに関するコミュニティの勉強会に参加します。

それは、ITトレンドというものが「新聞や雑誌に取りざたされた時にはすでにトレンドじゃない」とさえ言われるほど移り変わりが激しいため、影響力ある個人の発信を拾うようにしているのです。

そういう背景もあって、各コミュニティ・セミナーには各IT関連の企業がスポンサーになっていることが多く見られます。

場合によっては、その知人・友人の紹介で転職先を見つけるということもできるでしょう。

そうはうまく運ばなかったとしても、感度の高さや意欲を裏打ちするエピソードとして面接時の武器になるはずです。

 

また、同様の理由から、友人・知人にSEの仕事をしている方がいるのであれば、詳しく話を聞いてみるようにしましょう。

その紹介で、未経験から卒業するための転職をする、ということも前向きに検討してみてください。

 

 

IT(情報技術)は、無限の組み合わせによって、無限の可能性を秘めています。

例えば身近なもので、「開けてー」といえば、両手いっぱいの荷物を抱えていても自動で開く玄関。

「あ、ヨーグルト最後の一個だ、買わなきゃ」といえば、自動でヨーグルトが発注される冷蔵庫。

顔や声紋など個人を認証するシステムと、インターネットと家電の組み合わせで実現できます。

今の便利、明日の当たり前を作るのが、エンジニアです。

未経験からでもできる、SEへの転職で、なりたいあなたを手に入れましょう。

 

 

あわせて読みたい記事